hisayochang's diary

藤沢市議会議員 東木ひさよの公式ブログ

アルツハイマー病をくい止めろ!

今日は昼はご挨拶回り。寒風厳しくホカロンいくつも貼っつけながら、回っていました。

夜9時からはNHKスペシャル「アルツハイマー病をくい止めろ!」が放映され、くぎ付けになって見てしまいました。昨年12月「世界認知症サミット」が開催、認知症患者が世界的に急増し、世界共通の緊急重要課題になっています。現在世界中で認知症患者は4400万人と推定されますが、2050年には3倍以上になると予測。その治療にかかるコスト、介護にあたる家族の負担を含めると、社会的費用はがんや脳疾患等より、週十倍かかるとのこと。どの国もこのままでは経済的に破たんしてしまうとの危機感から、新薬の開発から予防策等、各国の力と知恵を結集して取り組むことになったものです。一番高齢化が進んでいるのが日本です。

私も、もともと強い関心を持っていました。2年前に一般質問で取り上げた時は、行政の反応はまだ鈍かったように感じましたが、社会の認識や危機感が急速に変わったと感じます。今年は、もっともっと注視していきたいと思っている課題です。

現在日本の推計患者数は462万人、30年後には1000万人を超えると予測され、そのうち7割がアルツハイマー病です。その原因はまだ解明中ですが、老人斑を形成させるアミロイドβタンパク質とか、タウタンパク質が神経原繊維変化を起こさせるとか指摘され、病状が進まない、あるいは改善させるような新薬の開発が期待されています。

あるいは、脳の前頭葉にある海馬が委縮することから、その海馬を鍛えることで、改善をはかる実証実験も進められています。物忘れが現れる、軽度認知障害(MCI)の段階で発見し、適切な予防に取り組むことで、発症が抑えられるとの結果も出ています。海馬の委縮を予防するプログラムを実験中のプロジェクトも進められています。全国で現在すでにMCIの方400万人いるとか。対策は待ったなしですね。

詳しい話は省きますが、特に運動が大切なようです。そして食事、睡眠・・。(運動不足で慢性睡眠不足の私も他人事ではありません。この5年くらいで物忘れ多くなりましたもの・・・)

今、60代70代の方々は、皆さん身も心も若々しいですが、物忘れや体力、気力が低下いていることに気づくたびに、内心は強い不安や切なさを感じることは少なくないように感じます。是非、多くの方が実践できる効果的な予防プログラムが開発されることを期待したいです。

「老い」は誰もが避けては通れないこと。しっかり受け止めながらも、決して悲観することなく、みんなで前向きに生きていけるように、と強く願います。